香港の医療事情:公立と私立の違い①
香港の病院には公立のものと私立のものがあります。
私のイメージでは私立の方が最先端というイメージでした。
しかし香港の公立病院は日本でいう大学病院のような立ち位置で、
(※日本の大学病院へのイメージもドラマとかのイメージですが…)
最先端の医療機器はまず公立病院に導入されるそう。
医師の養成機関という側面もあるそうで、
一度子供関係で入院した際には若い医師を多く見かけました。
それこそ白い巨塔?みたいにベテラン医師1人の後ろに
若手医師が5~6について歩いているところも見かけました。
実際に利用するにあたって公立と私立のどちらを選択するか、
その基準となっているのが、なんといっても料金です。
公立病院は治療費が1日100HKD以下と決まっているようで
1泊2日の入院でも150HKDで済みました。
とある私立病院に1泊2日で入院したときには
7000HKDくらいかかったと記憶しています。どちらも小児科です。
駐在であれば会社が保険に加入してくれると思いますので、
通常の医療費に関してそこまで心配しなくてもいいとは思いますが
出産となると少し話が変わってきます。
出産は基本的に保険が効かないため、この差がダイレクトに効いてきます…。
公立病院で出産すれば400~500HKDあればいいのですが、
私立病院で出産すると、選んだパッケージによっては
100,000HKDかかることもあります。
それに加えて検診費用も考えるとますます差が広がります。
公立病院で検診を受けたことがないので目安がわからないのですが
公立=最大100HKD、私立=最低1000HKDと思っていただいていいかと思います。
一部の会社では出産費用を補助してくれるのですが、
旦那様の会社では一切補助がないという友人は
検診から分娩まで全て公立病院で行っていました。
公立病院でネックなのは言葉の壁と待ち時間です。
日本人が出産するような私立病院には概ね日本人の日本語通訳の方がいます。
待ち時間も30分程度だったかと思います。
しかし公立病院では自力でなんとかしなくてはいけない上、
予約があってないようなものらしく数時間待つこともあるそうです。
と、公立病院は不安すぎて無理~と私は思っていたのですが、
最近公立病院で出産した友人の話を聞くと、
公立病院でも通訳を手配してくれ(現地の方ですが)、
おまけに通訳さんの都合もあるので、待ち時間も短縮されるそう。
あとは患者さんの雰囲気だったり、病室の設備、食事など
細かなところで色々違いが出てきます。
長くなりすぎてしまうので、そのお話はまた今度…。